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アライグマとの戦い① [ペット]

今から10年以上前、私は金魚の飼育に力を入れていた。

丹頂・オランダシシガシラ・東錦・黒出目金を3年以上飼育しどれもこれも立派な金魚に育てていた。

当時、とある会社で営業職にあった私は、精神病の上司の仕事、入院した配車係の代役、と一人で3人分の仕事をこなし、休日すらなかった。

そんな中で、癒しになったのは言うまでもなく手塩にかけて育てた金魚だった。

大きくなってもひっくり返らない様に。小さい時に出来るだけ尾びれの長い個体を買った。

理由はもう一つある。尾びれの長いオランダ系の金魚は、丸々と太ると美しいスタイルになる。それが分かっていたからだ。




案の定、私の水槽の金魚たちはスタイルの良い立派な金魚になっていた。その金魚を見て、京都にいる姉が大和郡山まで金魚を仕入れに行って飼い始めたほどだった。

ところが、ある朝2尾の丹頂が消えた。水槽にふたをしていた金網が水槽の下に落とされていた。

疑われるのは猫、もしくはアオサギか。アオサギなら水槽全体を網で覆えば大丈夫。猫でもその網にちょっとした重りをぶら下げれば、引きずり落とすことはできない。

ホームセンターに行き、金網を買い。四隅に釣りで使う30号の重りをぶら下げた。アオサギならこれで大丈夫。たぶん猫もOKだと思う。

安心して床に就いた翌日、水槽に残っていたのは、片目を食いちぎられた出目金だけだった。




これは、アオサギではない。猫だ。しかし、あの重りでずらして喰ってしまうんか。とんでもない馬力の猫だなあ。

でも、相手が猫なら話は簡単、猫は水に入れない。水面を猫の届かない高さにすればいい。120cm水槽なんだから3分の1の水位にすればいいだろう。

とりあえず、実験だ。コメットを2尾買ってきて水槽に放ち、3分の1の水位にして金網をかぶせた。

翌日、コメットたちは無事だった。

次の日、コメットの姿は消え、水面には侵入者が付けてきた枯草が浮いていた。




猫ではない・・・・、4つ足の動物。キツネ・・・、たぬき、、、。まさかなあ。

こうなったら、徹底的に悔しがらせてやる。私は丹頂・オランダシシガシラ・茶金・東錦・黒出目金を買い水槽に放った。

今度は金網の上に鉄板を載せ、さらにその上に水槽のフレームに合わせて大理石を置いた。

これで、喰いたくても喰えねえだろう。いったいなんで有っても、これだけ重けりゃ動かせるかい。

さあ、おいしそうな金魚が泳いでいるぞ、喰いたいだろう。取れない悔しさを味わうがいい。

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