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アライグマとの戦い④

あれから半年以上の月日が流れた。

ある日異変が起こった。熱帯魚の水槽を置いてある倉庫の金魚の餌が喰われた。

猫にしてはパワーがあり過ぎる。これはあのたぬきらしき生き物が帰ってきたんだ。

呆然と金魚の餌が散らかった倉庫を片付けているときに、犯人が帰ってきた。四足、白と黒の縞々の尻尾・・・・。

縞々のシッポ?ああ~~ん。 たぬきじゃねえ!!





これはアライグマだ。

ということでアライグマの被害をネットで調べた。酷いの一言、目を付けた餌場はしつこくあさり、そこに餌がなくなるまで狙い続ける。

最近、日本中の養魚場でアライグマの被害が相次いでいるのだ。しかも、笑うのはスイカとメロンの食べ方、一か所穴をあけて、中身をくりぬいて食べるそうだ。

兵庫県加西市のとある山間の神社にアライグマが住んでいて、その神社の軒下に近くの畑から引っ張っていたスイカがあり、スイカの中身がきれいにくりぬかれていたという。




アライグマに目をつけられた。これはいずれ、水槽も引き倒されて熱帯魚も殺されるのでは・・・・・。絶望感が私を満たした。

あっ、でも、水槽を引きずり倒すスペースがないや。それはないか・・・。

外の水槽も完璧な防備、魚は大丈夫。問題は餌を喰い散らかされること。それは餌を家の中に入れれば済む。

お前に餌はやらないぞ、ラスカル!!

とりあえず、金魚の餌は室内に退去させた。しかし、ラスカルをからかうためにインスタントコーヒーの便に詰めた金魚の餌を置いた。いかに手先の器用なアライグマでもこれは開けられないだろう。

たぶんあのアライグマはあのたぬきらしい生き物だ。ふたをされて金魚が取れなくて、イラついて鳴いていた。あいつだ。

もう一度悔しい思いをさせてやろう。





タグ:アライグマ
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