SSブログ

アライグマとの戦い最終話 [ペット]

すると不意にラスカルの姿が消えた。脱出されてしまったのだ。

動物は頭さえ入れば穴から抜けられるという。人間も例外ではないらしいが、ラスカルは私の突きを受けながら、わずか8cmほどの天井と壁との隙間に頭を突っ込んで抜け出ることに成功したらしい。

ラスカルが抜けた小さなスキマを見て、

『動物って、スゲーな。』

と思わず感心してしまった。

アライグマとの戦い。振出しに戻る。




しかし、あれだけひどい目に合わせれば当分ラスカルは川を渡ってこないだろう。

数日間、アライグマの被害もアライグマの姿もなかった。

ある日の夕方の帰り道、家からは川の反対側の道で、自動車が何かをよけて通っていた。

こういう時はほとんどが山から出てきた動物がはねられて、屍をさらしている。

時々、キツネやたぬきの時があるが、車にはねられるのはほとんど鹿である。当然その日も鹿だと思った。

ところが、そこに横たわっていた動物は縞々のシッポ、あの世界名作劇場でトウモロコシ畑を襲って、山に捨てられたあの動物だった。

『事故死か・・・、ラスカル。』

たんに事故死か、それとも私の突きで、どこかが調子悪くなって、危険が回避できないほど意識朦朧としていたのか。

とにかく、こうしてアライグマとの戦いは終わった。




今から12年も前のお話である。今でも日本の各地で、アライグマの被害はある。自らの家の畑の野菜やペットを食い殺す輩を追い払って、『動物虐待』だとか『動物愛護法違反』だとかになるのか、

この件に対してはアライグマは特定外来生物で『鳥獣保護法』の対象外、特定外来生物の場合、見つけたら自由に駆除してOKです。

しかも、私の住む兵庫県では『積極的に駆除すべき特定外来生物』としてヌートリアと共にガンガン駆除しています。『動物愛護団体』からはクレームを受けているそうですが・・・・。

ただし、アライグマは私のように個人で駆除するのはお勧めできません。なぜならアライグマにはアライグマ回虫(人獣共通感染症)が寄生している可能性が高い。これが噛み付かれた際に人間にも感染することがあるらしい。

これ、ひどい時は死んじゃいますから、絶対に相手にせず、地元自治体に問い合わせて駆除用の捕獲器を借りるか、業者に頼んで駆除してもらってください。

このアライグマ回虫は当然アライグマの糞にも混じっているので、糞の混ざった土を触った子供が感染することもあるし、直接糞に触ればもっと危険です。

つまり、アライグマに住み着かれたり、庭で餌をあさられたりしている場合、このアライグマ回虫の恐怖に常にう晒されていることになるので、早めの駆除を検討したほうが良いようです。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。